ニュースリリース

生乳の細菌検査・成分検査用サンプル保冷システム
道内各地から常温便で検査施設へ輸送可能に
- 公益社団法人北海道酪農検定検査協会様に納入 -

2015年8月4日

情報管理ソリューションのトッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)は、公益社団法人北海道酪農検定検査協会様(以下、北海道酪農検定検査協会様)に、生乳の細菌・成分検査用サンプル保冷輸送システムを納入しました。このシステムは、トッパンフォームズが独自に開発した高機能保冷剤「メカクール」と保冷ボックスを組み合わせ、ボックス内を一定の温度帯に長時間保てることが特長です。使用する保冷ボックスは北海道酪農検定検査協会様が独自に製作した専用の検体用ラックが収まるようカスタマイズし、1つの保冷ボックスに検査用サンプルを効率よく収納できるよう工夫しました。これにより、道内各地から検査用サンプルを宅配の常温便を使って効率的に検査施設へ集めることができ、冷蔵便を使用する場合に比べて輸送コストの低減につながりました。また、-15℃から35℃まで、冬と夏で大幅に異なる道内の外気温に対しても、同一の保冷輸送システムで年間通しての運用(保冷剤の使用枚数を変えて対応)が可能です。さらに作業者の運用ミスを防止するため、「メカクール」が融解時に紫色、凍結時はその補色※の黄色になる"見える化"で融解と凍結を明確に区別できる点も高く評価されました。

メカクールの色の変化 検体用ラックを収納した保冷ボックス

背景

従来、北海道酪農検定検査協会様は自ら製作した検体用ラックを用いて生乳の細菌・成分検査用サンプルを宅配の冷蔵便を使って道内8カ所にある事業所から連日、検査所に集めていました。しかし、物流会社の運送基準のサイズ変更により宅配の冷蔵便を用いることが難しくなったため、常温便でも外気の温度に影響されない定温輸送手段を探すなか、物流会社からの紹介もあったトッパンフォームズの定温輸送ソリューションに興味を持たれ、ご採用いただきました。

特長

  1. 24時間温度保持テスト(細菌検査用は0℃~2℃、成分検査用は平均10℃以下)をクリア
  2. 1種類の保冷剤(メカクール -5℃帯)と保冷ボックスの組み合わせだけで通年運用が可能
  3. 紫色からその補色になる黄色への変色でメカクールの凍結状況が明確に判断可能

今後の展開

トッパンフォームズでは、今回の納入をきっかけに生乳の細菌・成分検査を行っている他の検査機関へ保冷輸送システムの拡販を図っていきます。また「メカクール」を含む定温輸送ソリューション全体で、2015年度に10億円の売上を目指します。

以上

※「メカクール」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。

※ 補色とは、色の相違を視覚的にまとめた「色相環(カラーサークル)」で、反対側に位置する 色同士。並べた時にもっともコントラストが高くなります(目立ちます)。

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TOPPANエッジ株式会社

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