ニュースリリース

慶應義塾大学満倉研究室とトッパンフォームズ、共同研究をサービス化
脳波と視線の計測により、帳票の「ストレス」を把握・改善するサービスを提供開始

2015年10月29日

慶應義塾大学満倉研究室
トッパン・フォームズ株式会社
株式会社電通サイエンスジャム

慶應義塾大学満倉研究室(以下、満倉)とトッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)は、満倉が開発した脳波計測装置を用いて、帳票記入時のストレスの発生に関する共同研究を行いました。その結果、従来のアンケート調査やインタビュー調査では浮かび上がってこなかった“嫌”と感じる記入箇所が存在することを発見しました。
トッパンフォームズでは、本共同研究の有用性が確認できたため、企業と生活者のコミュニケーション課題を解決する「LABOLIS」の帳票分析・改善ソリューションの追加機能として、新たに「帳票感性分析サービス」をラインアップします。満倉の技術が搭載された「感性アナライザ(開発・販売:株式会社電通サイエンスジャム)」を導入し、トッパンフォームズが保有するウエアラブル・アイトラッカーと組み合わせることで、脳が"嫌=ストレス"と感じる箇所を把握し、改善するサービスを提供します。

脳波と視線を同時に計測することで帳票記入時のストレスをリアルタイムで測定

開発の背景

帳票の記入調査で従来行っていた調査方法では、明確に記憶に残っている箇所を事後アンケートやインタビューにより課題を把握していましたが、記入が短時間であったり、記入箇所が多岐にわたり本人も明確に意識できない点は、課題として抽出できないというハードルがありました。
今回の共同研究により、「感性アナライザ」を併用することで、リアルタイムに“嫌”という感性を測定することができます。また、トッパンフォームズが保有するウエアラブル・アイトラッカーと組み合わせ、視線と脳波を同時に測定することで、「どのエリアを記入しているときにストレスが高くなるか」が正確に測定できるようになります。
この測定結果と従来の調査結果を比較したところ、従来調査では記入しにくいと判定されなかった箇所にも、実は「ストレス」を強く感じる箇所が存在するということが分かりました。

今後の展開

トッパンフォームズと満倉は、引き続き共同研究を進め、帳票と並んで分析・改善の要望が多いダイレクトメール版の「感性分析サービス」の研究・開発を進めており、順次サービス化を行っていきます。
また、トッパンフォームズは、この「帳票感性分析サービス」をさらに発展させ、紙以外の媒体についても同様の展開をしていきます。

■「感性分析サービス」について、詳細はこちらをご覧ください。
URL:http://labolis.toppan-f.co.jp/solution/emotion/
※ 標準価格: 1帳票あたり200万円(被験者10名)
  納品物:10名のストレス度の波形とピーク時の帳票エリア

ストレス度の波形とピーク時の帳票エリア
アイトラッキング注視時間と当該エリアのストレス度マッピング

以上

※「LABOLIS」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。
※「感性アナライザ」は、株式会社電通サイエンスジャムの登録商標です。
※ウエアラブル・アイトラッカーについて、詳細は下記リリースをご覧ください。
 URL:http://www.toppan-f.co.jp/news/2014/1125.html

印刷用PDF(388KB)

TOPPANエッジ株式会社

経営企画部広報チーム
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TEL:03(6253)5730<代表>

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