ニュースリリース

業界初!「東海道五十三次」と「古地図」を絵巻スタイルで商品化
インバウンド向けに販売開始

2017年9月7日

トッパン・フォームズ株式会社
株式会社こちずライブラリ

トッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)と株式会社こちずライブラリ(東京都港区)は、江戸文化を代表する浮世絵作家である歌川広重が制作した浮世絵木版画「東海道五十三次」の絵巻を販売します。これまで浮世絵の複製は額装や書籍で鑑賞されてきましたが、有名な浮世絵と古地図を併せて絵巻で楽しむスタイルを印刷・出版業界で初めて取り入れた(両社調べ)ことで世界に「絵巻」の魅力を広めることが狙いです。このため両手で巻物をスクロールしながら鑑賞する、という「巻物」本来の扱い方を説明したイラストを同梱。巻物に慣れていただくことでアニメーションのルーツともいえる絵巻の文化を広めたいと考えています。さらに55枚それぞれの浮世絵に合わせるかたちで東海道の古地図「東海木曽両道中懐宝図鑑」を掲載し、広重が浮世絵を描いた場所を想像しながら鑑賞する楽しみを加えました。日本の歴史・文化そのものである「東海道五十三次」絵巻を手に取り、五感によるコト(旅・散策・食・宿泊・イベントなど)を通じて日本の過去の営みをひも解き、未来を考える一助になれば幸いです。
トッパンフォームズは今年度より文化事業を手掛け始め、日本の文化をより多くの方々に、身近に楽しんでいただくためデジタル技術を駆使した商品の開発を推進しています。これまでにも継ぎ目のない長尺印刷技術を利用して国宝四大絵巻など文化財の高品位複製を手掛けました。今回はこれらの活動で培ったノウハウを基にトッパンフォームズが保有するデジタルプリンターで精度の高い印刷を実現しました。今後こちずライブラリとの連携を一層深めて名所絵を絵巻でシリーズ化し、2020年訪日外国人旅行者数4000万人(政府目標)に向けてインバウンド需要の掘り起こしを進め、同年までに累計5000セットの販売を目指します。

「東海道五十三次絵巻」と同梱イラスト(右)

商品コンセプト

  • 世界に誇る日本の“浮世絵”と、日本で独自に発達した“絵巻”文化普及に貢献
  • 東海道の古地図と組合せ、“道”としての連続性を巻物形態で表現
  • 外国人旅行者・江戸文化ファンをターゲットに、絵巻物に触れ、手にとって鑑賞する楽しみ
  • 古地図の中に、広重が浮世絵を描いたと推測される場所と目線を表記
  • QRコードを使った多言語音声ガイド機能を付加(7ヶ国語、6宿場、2018年6月末まで)

仕様・価格

  • 「東海道五十三次絵巻 完全版」(日本橋~京都 全2巻)
    全長11.1m
    定価30,000円(税抜)
    国内外の浮世絵愛好家、法人へのギフトを狙った高級絵巻セット
  • 「東海道五十三次絵巻 東京・神奈川編」(日本橋~箱根)
    全長2.6m
    定価9,800円(税抜)
    初心者でも手軽に絵巻に親しんでもらえる長さ、関東エリアでの販売を意識

販売方法

日本橋三越本店(期間限定)、江戸東京博物館、印刷博物館のほか法人向け販売、一部書店での予約販売を予定。

以上

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TOPPANエッジ株式会社

経営企画部広報チーム
本社:東京都港区東新橋1-7-3
TEL:03(6253)5730<代表>

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