ニュースリリース

ベトナムでICカード利用共通化実証事業を開始
JETRO「日ASEAN新産業創出実証事業」として、日本のFeliCa方式で実施

2018年11月5日

デジタルハイブリッドのトッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、「ベトナムでのICカード利用共通化促進キット活用実証事業(以下本実証事業)」を、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)から業務委託を受け、2018年11月から技術検証を開始します。こちらは「日ASEAN新産業創出実証事業」の第三回公募の採択案件の一つとしてホーチミン市、ハノイ市で実施され、日本で交通系ICカードや電子マネーとして広く普及する「FeliCa」タイプのICカードを利用し、ベトナムで初めてのICカード利用共通化(当社調べ)に取り組みます。

ベトナムでは、現金決済比率が未だに高いながらも、経済発展に伴い電子決済のニーズが拡大しています。その結果、各事業者がそれぞれICカードを発行し、さまざまな規格が乱立しているのが現状です。本実証事業は、そのような状況下で共通化の実現性検証のためにICカード利用共通化促進キットを構築・提供し、事業者・利用者の潜在的なICカード利用ニーズを顕在化することを目的にしています。レストランやスーパーマーケット、ガソリンスタンドなどでの実施を予定し、決済インフラの利便性向上へとつなげていく考えです。

背景

現在ベトナムでは電子決済ニーズが拡大しており、今後さらなる拡大が想定されます。そのため、電子決済拡大に向けた効率的なシステム構築を実現するためのデファクト化や改善点抽出などを行うために「日ASEAN新産業創出実証事業」として実施します。

今後の展開

トッパンフォームズは、ベトナムのETC向けプリペイドICカードや香港の公共交通機関などで利用可能なオクトパスカード、国際ブランドのクレジットカードなどで多くの製造・納入実績があります。この実績に基づくノウハウやアジア圏の高いセキュリティ体制を誇る製造拠点などを活かし、ベトナムの電子決済におけるインフラ整備に貢献してまいります。さらに、日本の技術を活用した電子決済インフラの構築により、日系企業のベトナムへの進出や関連機器メーカーへの市場形成などを後押しできると考えています。
またベトナムだけでなく、アジア圏を中心に各国のキャッシュレス化や各都市のスマートシティ構想の動きに合わせて事業の拡大を目指します。

なお、本実証事業は、11月のASEAN首脳会議(於シンガポール)に合わせて開催される「ASEAN Business and Investment Summit (ABIS)」(11月12日~13日)に設置されるJETROのJapan Pavilionでパネル展示にて紹介される予定です。

以上

※「デジタルハイブリッド」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。

※「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。

※「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。

※ その他記載された製品名などは各社の登録商標あるいは商標です。

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TOPPANエッジ株式会社

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