ニュースリリース

トッパンフォームズとZEROBILLBANK JAPANがデータ流通分野で協業
PDSとブロックチェーンおよびスマートコントラクトの技術を活用して企業間における新しい情報連携の仕組みを構築

2018年11月26日

トッパン・フォームズ株式会社
ZEROBILLBANK JAPAN株式会社

  • PDS(パーソナルデータストア)※1とブロックチェーン技術※2の連携により透明性と信頼性の高いデータ流通を実現
  • 消費者と企業・団体をつなぎ情報共有するスマートコントラクト※3を活用し、データ流通の安全性などを検証
  • 高度な暗号鍵技術を共同開発し、ID管理やデータ連携などを実現するプラットフォームを構築(特許出願済)

トッパン・フォームズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 坂田甲一、以下トッパンフォームズ)とZEROBILLBANK JAPAN株式会社(ゼロビルバンク・ジャパン、本社:東京都千代田区、代表取締役 堀口純一、以下ZBB)は、トッパンフォームズのデータ流通プラットフォームとZBBのブロックチェーンおよびスマートコントラクトの技術を連携させたサービスを共同開発します。今後、両社は実証実験などを通じてデータ流通の安全性や実効性を検証し、企業間における新たな情報連携サービスの提供を目指します。

ブロックチェーン&スマートコントラクト基盤×PDS連携イメージ

概要

トッパンフォームズは、高いセキュリティ環境でパーソナルデータ※4の保管・管理をする「PDS(パーソナルデータストア)」を中心とした、データ流通プラットフォームを構築しています。

ZBBは、ブロックチェーンとスマートコントラクトをAPIとして使用できるプラットフォーム「ZBB CORE」を開発・提供しています。既存のシステムやサービスと連携して大量のデータを効果的に収集しながら、複数の企業間でセキュアに共有・交換・活用できる次世代トークンエコノミー※5の構築を目指しています。
両社が提供するサービス基盤を連携することで、円滑な情報共有というブロックチェーンの利便性を確保しつつ、パーソナルデータや機密情報を高いセキュリティ環境で保管・管理を行います。これまで煩雑であった契約手続きなどの効率化・自動化に貢献するスマートコントラクトを活用した仕組みで、新たな市場創出や企業のオープンイノベーションを支援していきます。

背景

近年、IoT機器の普及により日々のライフログやヘルスケア情報などさまざまなパーソナルデータが生成されています。国内では、法制度を含むデータ流通環境の整備が進み、データ流通の市場が創造・拡大しています。一方、ブロックチェーン上にパーソナルデータを流通させることは、暗号化などのセキュリティ対策がされているとはいえ、取り扱いが難しいことが課題でした。これらのデータ流通において、パーソナルデータをPDSで管理しながらブロックチェーン技術と連携することにより、透明性および信頼性を確保し、企業・団体側にとって利便性の高い仕組みとすることで、新たなサービスの創出などが期待されています。

今後の展開

両社は今後、実証実験などを通じてデータ流通の安全性などの検証を行い、企業間における新しい情報連携サービスの実現を目指します。

以上

※1 PDS(パーソナルデータストア)
Personal Data Storeの略。個人の行動履歴などパーソナル情報を自ら管理し、その活用方法を自ら決定する仕組み。セキュア(安全)なストレージに情報を保存するとともに、データを構造化して管理することでさまざまな場面での活用を可能とする。

※2 ブロックチェーン
データ取引の台帳を一箇所で集中管理するのではなく、分散管理することで、データ取引の履歴の改ざんを極めて困難にする仕組み。重要なデータをセキュアに管理することが可能になる。

※3 スマートコントラクト
ブロックチェーン上で契約の条件確認や履行を自動的に実行させる仕組み

※4 パーソナルデータ
個人情報だけでなく、個人の行動や状態に関するデータなどを含んだ個人の関連する情報の総称のこと。

※5 トークンエコノミー
仮想通貨のような貨幣の代替価値があるものを活用して構築される経済圏のこと。

参考情報

■トッパン・フォームズ株式会社について

トッパンフォームズは、「情報」を核とする「インフォメーション領域」で強みを発揮し、業務効率化に貢献することで企業活動をサポートしています。インフォメーションマネジメント領域で培った強みを活かすことで、製品・サービスをアナログ、デジタルの双方向から提供可能な「デジタルハイブリッド企業」として、新たな価値の創出に取り組んでいます。

  • 企業情報

    URL
    https://www.toppan-f.co.jp/
    所在地
    東京都港区東新橋1-7-3
    設立
    1955年5月
    代表者
    代表取締役社長 坂田甲一
■ZEROBILLBANK JAPAN株式会社について

ゼロビルバンク・ジャパンは、ブロックチェーン技術を活用した企業内通貨(コーポレート・トークン)を発行・管理する「ZBB CORE」を開発・提供するスタートアップ企業。ZBB COREは外部連携が容易で、企業の既存のシステムを維持しながら、クラウドやIoT、提携先企業との連携を早期に実現でき、開発負荷を最小化して事業共創できます。働き方改革ソリューションをはじめ、複数企業間での商取引の台帳管理、外部サービスとのシステム連携を自動化する取り組みを実施。大企業の新規事業を中心に、新しいバリューチェーンの融合を掲げ事業共創を支援します。

  • 企業情報

    URL
    http://www.zerobillbank.com/
    所在地
    東京都千代田区大手町 2-6-1 朝日生命大手町ビル2F
    設立
    2016年3月14日
    代表者
    代表取締役CEO 堀口純一

印刷用PDF(732KB)

TOPPANエッジ株式会社

経営企画部広報チーム
本社:東京都港区東新橋1-7-3
TEL:03(6253)5730<代表>

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