社員紹介

研究者として学び続ける姿勢を忘れずに、
世の中で役立つ製品を開発したい

研究開発清水 智樹

  • 入社4年目
  • 理工学研究科 総合デザイン工学専攻 修了

製品に搭載するソフトウェアの開発や新製品開発のための技術検証などを担当。
展示会や社外セミナーへ積極的に参加し、日々学びを深めている。

新しい技術の活用や既存技術の応用展開を担当

私の所属する部署では、製品に搭載するソフトウェアの開発や新たな技術を取り入れた新製品開発のための技術検証などを行っています。私の研究テーマとしては主に二つあり、一つ目がTOPPANエッジの開発商品である温度管理デバイス「オントレイシスタグ」の通信技術についての研究、二つ目がブロックチェーン技術を当社の製品・サービスに取り入れることで、どのようにサービス展開することが可能か技術検証を行うことです。前者のオントレイシスタグは、医薬品や食品など、定温輸送が求められる製品の温度履歴を管理することができるデバイスです。現状温度ログデータはBluetoothを用いて通信していますが、消費電力を抑えて遠距離通信を実現する新たな通信方式であるLPWA(Low Power Wide Area)に対応することができないか、実験や技術調査を重ねています。

後者はまだ研究開発段階なので詳細はお伝えできませんが、当社の強みであるセキュリティ技術に着眼点を置いて研究開発を行っています。参考になる文献やデータが少ない中、手探りで実験や技術検証を進めており、新しい分野の技術開発ができる喜びを感じています。
実験がうまく進まず行き詰ることも多々ありますが、自分が関わった製品が世の中に出て役立っている様子を見ることができる点は、大きなやりがいや喜びにつながっています。

学ぶ姿勢を忘れずに、研究者としてのレベルを上げていきたい

大学院では、光応答性の効率化等の電気工学の研究を行っていました。そのため入社時はソフトウェアに関する知識はほとんどなく、プログラミングも全くできませんでした。しかし参考書を買って勉強したり、研修やセミナーへ参加したりすることで少しずつ知見が広がり、自分一人で進められる業務が増えてきたと思います。研究所の考え方として、広い視野を持って専門分野以外の学びも深めていこうとする姿勢があり、費用が発生する外部研修やセミナーであっても積極的に参加させてもらえる環境が整っています。
今後の目標としては、今自分が担当している研究テーマをメインで進めていけるように、ソフトウェアの知識を深めたり通信技術などを学んだりするなどして、研究者としてのレベルを上げていきたいです。研究テーマはまだ検証段階ですが、製品化、量産化まで実現することは私の使命だと思っています。私も入社4年目となり、知識が増えたことを実感する一方で、その分求められるレベルも上がってきています。研究者にとってひらめきはとても大切ですが、ベースとなる知識を持って初めて生まれるものだと感じています。今後も学び続ける姿勢を大切にして、多くのひらめきを生んでいきたいと思います。

Column

担当している製品のオントレイシス タグです。
医薬品GDP策定やHACCP義務化に伴い、注目を浴びています。