環境活動

環境マネジメント

経営信条「三益一如」に基づく基本理念・方針を制定し、環境マネジメントシステムを基軸とした独自の環境保全活動に取り組んでいます。
トッパンフォームズグループでは、環境保全活動を継続的に推進するために、「全社環境推進委員会」「組織別環境推進委員会」および「EMS委員会」を設置しています。これらの組織は、代表取締役社長および環境担当役員が管轄し、事務局が運営を行っています。
当社グループの主要な生産事業所は環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得しており、それ以外の生産事業所についても社内EMS構築指針を策定し、目標達成に向けた活動を推進しています。

環境マネジメントシステム体制図

環境マネジメント体制図

ISO14001認証取得状況

事業所名 登録番号

トッパン・フォームズ株式会社中央研究所(八王子)

JQA-EM3911

トッパン・フォームズ東海株式会社

JQA-EM4171

トッパン・フォームズ西日本株式会社

JQA-EM4512

トッパン・フォームズ関西株式会社

JQA-EM5802

トッパン・フォームズ・セントラルプロダクツ株式会社

JQA-EM6727

(2019年10月現在)

環境監査

全社環境推進委員長が指名した監査員による社内環境監査を、全ての生産事業所に対し年に1回実施しています。さらにISO14001の認証取得事業所については年2回の内部監査を実施、対象事業所の環境関連法規制の遵守状況を中心に、環境目標の達成状況などを確認・評価しています。
監査終了後には全対象事業所と監査報告会を実施、指摘事項に対する具体的解決策の明示と関連法案の解説など、関連情報の共有を図っています。

環境教育

各生産事業所に設置した環境担当事務局に対し、環境情報連絡会を年4回実施。環境に関する基礎知識の習得を目的とし、環境関連法令の勉強会や法改正への具体的対応方法についての情報を共有しています。

中長期計画

  1. 脱炭素社会への貢献

    • 2030年
      Scope1+2 対2017年比 32.5%減
      Scope3   対2017年比 20%減
  2. 資源循環型社会への貢献

    • 2030年
      廃棄物最終埋立量 対2017年比 60%減
    • 2030年
      廃プラスチックのマテリアルリサイクル率 50%
  3. 水の最適利用

    • 水使用量の削減、原単位の改善および水質汚染リスクの回避

2019年度の環境目標・実績と2020年度環境目標

2019年度環境目標 2019年度実績
2020年度環境目標
1.地球温暖化防止への取り組み(CO2排出量総量の削減)

対2018年度比 1.2%削減

対2018年度比 1.6%削減

S

対2019年度比 1.2%削減

2.化学物質リスクの抑制

原材料の含有化学物質管理基準の順守

含有化学物質に関する取引先の調査

A

原材料の含有化学物質管理基準の
順守

3.生物多様性への取り組み

緑地保全地域の保全活動への参加

八王子戸吹北緑地などの保全活動に参加

A

緑地保全地域の保全活動への参加

4.循環型社会形成への取り組み(廃棄物最終埋立量の削減)

対2018年度比 2.0%削減

対2018年度比 42.8%削減

S

対2019年度比 2.0%削減

5.環境コミュニケーションの促進

「統合報告書 2019」の発行
地域に密接した環境活動への参加

「統合報告書 2019」の発行
八王子および港区主催の展示会・清掃活動に
参加

A

「 統合報告書 2020」の発行
地域に密接した環境活動への参加

評価基準:
S・・・目標を大幅に上回る成果があった A・・・目標をおおむね達成できた B・・・積極的に取り組んだが目標達成には至らなかった C・・・取り組みが不十分だった

2019年度の事業活動における環境負荷

*電力使用による発熱量は一律0.00983GJ/kWhで算出しています。

環境コミュニケーション

環境活動を通して社内外の幅広いステークホルダーとのコミュニケーションを図っています。

地域との対話

事業所周辺地域の清掃活動

全国の各事業所では、従業員による定期的な事業所周辺の清掃活動や、地域住民や団体との連携による最寄駅周辺や河川の美化、清掃活動への積極的な参加により、環境保全に努めています。

外部団体との協業

里山保全活動 東京グリーンシップ・アクション(TFおよびTFCP滝山工場)

NPOとの協業で、東京都の保全地域の一つ、戸吹緑地保全地域で行われる「東京グリーンシップ・アクション」に参加、倒木・枯木処理、観察路補修といった活動を行っています。

全国名水百選「離宮の水」保存会参加(TFK大阪桜井工場)

1985年に大阪府内で唯一、環境庁(現・環境省)の「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」。トッパンフォームズ関西・大阪桜井工場は、工場にほど近いこの名水を、後世に継承・保存する団体「離宮の水保存会」に加盟し、定期的に行われる清掃など、保全活動に参加しています。

環境パフォーマンス

気候変動(地球温暖化)への取り組み

生産事業所における温室効果ガス(GHG)の削減対策は、省エネ設備の導入、温度など設備の適正管理、印刷や印字など生産工程の効率化などによりエネルギー使用量を削減しています。また、小集団改善活動とトップダウンで推進する5S活動を両輪とし、生産効率の向上や損紙低減活動などの推進によりエネルギー使用量削減や省資源化につなげています。

温室効果ガスの排出量は、自社の事業活動だけではなく、サプライチェーン全体を含めて把握し削減策を講じることがスタンダードになっています。当社グループは2013年度からScope1(事業者自らの燃料使用などによる温室効果ガスの直接排出)、Scope2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)に加えScope3(サプライチェーンを含む事業活動によるその他の間接排出)を算定し、環境負荷低減活動を積極的に推進しています。

さらにトッパングループは、産業革命時と比べて気温上昇を2℃未満に抑える「パリ協定」達成のため、トッパングループ全体で立てた温室効果ガス削減目標がSBTの認定を受けました。2019年度から、温室効果ガス削減目標達成に向けた取り組みを開始しました。

※SBT:
地球の気温上昇を産業革命前の気温と比べて2℃未満に抑えるために、企業が科学的知見に基づく削減シナリオと整合した温室効果ガス削減目標。

循環型社会形成への取り組み

当社グループは再生材料や持続可能性に配慮した材料(森林認証紙など)の使用、リサイクルや製品・サービスの省資源化を推進することで、自然環境の保全に取り組んでいます。
現在、紙の廃棄物のうち99.9%はリサイクルしています。

生物多様性の保全

当社はFSC認証紙・PEFC認証紙を使用した製品・サービスの開発・販売促進による森林保全や、東京都、NPOと協業での「東京グリーンシップアクション」参加による里山保全活動といった取り組みを通じて、生物多様性の保全に努めています。

森林認証制度:FSC®、PEFCについて、それぞれCoC認証を取得

森林認証制度には、森林管理を認証するFM認証(Forest Management 認証)と、加工・流通過程を認証するCoC認証(Chain of Custody認証=管理の連鎖)があります。当社はその中で世界の森林を対象とした森林認証制度であるFSC、PEFCについて、それぞれCoC認証を取得しています。

FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)

環境・社会活動に関わる団体、先住民団体、林業に関わる人々、林産物認証機関など、森林管理に関わる利害関係者を代表する組織および個人に開かれた会員制組織

PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)

林業に関わる人々、政府、労働組合、環境団体、その他NGOやNPOなど利害関係者の参画に基づき、各国で個別に策定された森林認証制度の審査およびそれら制度間の相互承認を推進する組織

里山の保全

東京都八王子市の戸吹緑地保全地域で行われる「東京グリーンシップ・アクション」に賛同しています。毎年、TFCP滝山工場にほど近い同緑地で、トッパンフォームズグループの従業員とその家族40名程度が倒木や枯木の処理、観察路の補修など、里山の保全活動を行っています。

省資源化・リサイクルの推進

当社グループが使用する原材料のうち97%が紙類であり、排出する廃棄物の89%を紙くずが占めています。
当社グループでは省資源化の重点施策の一つとして、製造時に発生する紙の廃棄物、「損紙」の削減活動を進めています。
製造部門の担当役員が管轄し、全生産事業所が実施する損紙削減活動は、定期的な情報交換会議により各工場の有効な施策を全国へと水平展開しています。

  • 2019年度実績
    2019年度の廃棄物排出量(総量)
    2018年度比で2.7%(613トン)減少

(事例)トッパンフォームズ関西 大阪桜井工場

IoTの活用により印刷時に発生する損紙を極小化するなど、損紙の削減に大きな効果を挙げ、一般社団法人日本印刷産業連合会主催の平成30年度第17回印刷産業環境優良工場表彰で「経済産業大臣賞」を受賞。

今後もグループ全体で省資源活動、分別の徹底、リサイクルパートナー選定などにより、廃棄物や最終埋立量の削減に取り組んでいきます。

水の使用状況

生産事業所は地下水と水道水を使用しており、主に生活用水、空調冷房機や印刷機の冷却用水に活用しています。
滝山工場では350トンの貯留槽に雨水をため、トイレ洗浄水や植栽の散水として利用しています。

化学物質管理

安全安心な製品、サービスを提供するためには、製品含有化学物質管理の取り組みが重要です。当社グループでは化学物質管理の手順を作成し、開発段階はもとより、年1回実施する定期調査によって製品含有化学物質の管理を強化しています。
また、サプライチェーン全体でも製品含有化学物質管理に取り組むなど、今後も継続的に体制強化に取り組んでいきます。

  • エネルギー使用量・生産高原単位の推移*1
  • CO2排出量・生産高原単位の推移*2
  • Scope3の温室効果ガス排出量*3
  • 廃棄物排出量と生産高原単位の推移
  • リサイクル率と最終埋立量の推移
  • 水使用量の推移
  • PRTR法第一種指定化学物質の使用量
  • PRTR法第一種指定化学物質の排出量

*1 電力使用による発熱量は一律0.00983GJ/kWhで算出しています。

*2 CO2排出量は、環境省の「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(平成15年)」に基づき算出しています。

*3 カテゴリー

  • 1:購入した製品・サービス
  • 5:事業者から出る廃棄物
  • 7:雇用者の通勤
  • 9:輸送・配送(下流)
  • 12:販売した製品の廃棄

*4 海外での廃棄物輸入規制により、リサイクルされていた廃プラスチックの一部が最終埋立に変わったことが要因で増加。