お知らせ

「平成30年度障害者雇用職場改善好事例」最優秀賞(厚生労働大臣賞)を受賞
〜障がいのある社員が働きやすい職場を実現するための改善施策が、モデルケースとして表彰

2018年9月12日

トッパンフォームズは、9月4日、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構主催「平成30年度障害者雇用職場改善好事例」において、最優秀賞(厚生労働大臣賞)を受賞しました。
独自に策定した障がい者雇用施策の活動計画の下、専門知識を持つ社員による専門チームを中心に、課題の把握と各種制度導入を含む改善策の実施を行う姿勢が評価され、今回の受賞に至りました。

当社は長期的に障がいのある社員が安定した就業、ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が実現できるよう、今後も就労支援機関と連携して、障がい者一人ひとりと向き合っていきます。

「平成30年度障害者雇用職場改善好事例」について

障がい者雇用における雇用管理や雇用環境などを改善・工夫する取り組みを行う事業所の中からモデル事例を募集し、周知することを目的に、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構主催、厚生労働省後援の下、実施されています。
障がい者の雇用促進と職域の拡大、職域の促進を図り、事業所の自主的な取り組みの支援と障がい者雇用に関する理解の向上を促進することをねらいとしています。

当社の取り組み

当社は、2015年に障がい者雇用施策に関する2020年までの中期計画「マスタープラン2020」を策定。2020年3月末の障がい者雇用率の目標、精神障がい者雇用を強みとした障がい者雇用施策の実施、長期的で安定した就労を目指す施策、「課題発掘チーム」の発足などを明確化し、障がい者雇用の推進や環境整備を全社的に進めています。

※「課題発掘チーム」とは・・・
障がい者の雇用に有益な専門スキルを持つ人事部・総務部の社員(精神保健福祉士、社会保険労務士、キャリアコンサルタント、一級建築士など)と産業医による専門対策チーム。それぞれが専門知識を活かすことで、精神障がい者の雇用促進とキャリアアップに取り組む体制を整えました。
同時に、障がいがある社員に関する課題対応の姿勢を「事後対応型」から「予測対応型」に改め、以下の取り組みを行ってきました。

<取り組みの具体例>
○オフィスレイアウトの改善

一級建築士の発案、精神保健福祉士との連携により、オフィスレイアウトを改善しました。「席同士の間隔を広げる」「壁に向かって机を再配置する」といった工夫により、他者の視線にストレスを感じがちな精神障がい者の不安や緊張を低減し、かつ業務上のコミュニケーションはスムーズに行える職場環境を整備しました。

○月給制の「短時間契約社員」の新設

日野センター総務本部分室に就業する障がいのある社員を対象に、「短時間契約社員」を新設しました。治療と就業の両立、収入の安定を図り、モチベーションアップや長期的な就労につなげています。

○専門的な知識やスキルに応じたキャリアコースの設定

「短時間契約社員」に「グループリーダーコース」「専門職コース」を設定しました。知識やスキルを要する業務に従事し、一定の条件を満たす「短時間契約社員」を対象とし、手当を支給することで、収入面への不安の軽減とモチベーションの向上につなげています。

○「定期通院等休暇制度」の導入

障がいの原因となる疾病の治療のための定期通院などを目的に、「定期通院等休暇制度」(無給、月2回まで)を導入しました。障がいのある社員は、定期通院のために有給休暇を使い切ってしまうケースが多く見られましたが、当制度の導入により、障がいとは関係のない疾病の治療やリフレッシュに有給休暇を活用できるようにしました。

以上