高機能保冷剤「メカクール」、"色変化"で凍結お知らせ
主力の冷凍配送用-18℃帯で対応、紫色から黄色に

2016年6月24日

情報管理ソリューションのトッパン・フォームズ株式会社（以下、トッパンフォームズ）は、高機能保冷剤「メカクール」の－18℃帯を改良し、融解時と凍結時の色の変化で凍結状況を目視で容易に判断できるようにしました。6月24日より販売を開始します。新製品は広く普及している冷凍倉庫の実用温度である－23℃で凍結するため、既存の冷凍設備をそのまま使用することができ、保冷箱と組み合わせて使用することで冷凍品の配送に最適な－18℃を長時間保持できます。
今回、主材料の変更による新処方（特許出願中）で、融解時に紫色、凍結時には黄色になる"見える化"対応を－18℃帯でも実現。凍結不十分の場合は黄色い凍結部の中にはっきりと紫色を確認できます（この2色は色相環で反対色の関係）。このため、運用ミスで輸送中に保冷箱内の温度が上昇してしまう危険性を回避することができます。また、主材料には、医療用・化粧品用の原材料を使用し、安全性をより高めました。－18℃帯はメカクール出荷量の半数を占める主力商品です。“見える化”品は－2℃帯と－5℃帯、－25℃帯を合わせて4つの温度帯がそろい、さまざまな用途に対応可能となったことから、定温輸送ソリューション全体で、2016年度に11億円の売り上げを目指します。

特長

1. 紫色から反対色の黄色への色変化により、凍結状況が明確に判断でき、運用ミスの回避・作業効率の向上を実現。
2. 主材料に医療用・化粧品用の原材料を使用することで安全性が向上。

今後の展開

通信販売の利用増などにより、定温輸送の市場は拡大しています。その中で冷凍・冷蔵帯定温輸送に使用する資材の国内市場は年間約500億円規模に達しています。また、アジア圏で事業展開をしている日本企業でも、常温車での定温輸送導入の動きがあり、さらなる市場の拡大が見込まれます。こうしたなかで、保冷箱を利用した定温輸送をすることで冷凍・冷蔵・常温などの異なる温度帯の商品を常温車に混載することができ、積載効率の向上による運送費の抑制が注目されています。
トッパンフォームズでは「メカクール」を中心とした定温物流ソリューションで培ってきた運用ノウハウなどを含め、最適なご提案をお客様に行うことで、国内外へビジネスを拡大していきます。

以上

※ 「メカクール」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。

印刷用PDF（204KB）