ニュースリリース

スーパー乱数表カード・シールの円滑な導入をサポート
製造・発送から問い合わせ対応まで一括対応

2017年5月26日

デジタルハイブリッドのトッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、バンクガード株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 工学博士(専門:サイバー攻撃対策):藤井 治彦、以下バンクガード)が考案した本人認証/取引認証の技術「スーパー乱数表(特許)」の普及を加速する取り組みを開始します。システム導入とともに必要なスーパー乱数表カード・シールの製造・発行からお客さま(利用者)への発送および問い合わせ対応など導入に付随するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを一括で引き受けます。

スーパー乱数表(左)と認証画面のイメージ

背景

インターネットを利用したショッピングや株取引・バンキングなどのサービス利用者が拡大していますが、その一方サイバー犯罪による被害も増加しています。警察庁が2017年3月23日に発表した広報資料「平成28年中におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、2016年のインターネットバンキングに係わる不正送金事犯の発生件数は1,291件、被害額は約16億8,700万円に達しました。
(http://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/H28cyber_jousei.pdf)
金融機関では犯罪防止のためワンタイムパスワードの導入やウイルス対策ソフトの配布などの対策を進めていますが、導入に多額の費用が必要です。スーパー乱数表は、(1)利用者のハード/ソフト環境に依存せず、安価な印刷物で実現でき、(2)乱数として画像を使うことにより、従来の数字の乱数表の脆弱性である、全ての乱数を入力させるフィッシング攻撃や、総当たり攻撃を防御し、(3)本人認証のみならず、乱数表を用いて送金先を指定することにより取引認証(中間者攻撃対策)まで実現できます。ワンタイムパスワードと比べてもセキュリティレベルが高く、インターネットバンキングで問題化している不正送金対策に最良であると考えられます。そして金融系の各種カードや保険証、IDカード、ポイントカードなど大規模なカード発行業務を受託してきたノウハウを生かし、円滑な導入をサポートしていくことが社会的に重要だと考えました。

一括サービスの内容

  1. スーパー乱数表のカード・シール製造と利用者への発送
  2. ユーザーへの案内発送
  3. 郵便不着管理・問い合わせ対応などの関連BPOサービス

本サービスは、「スーパー乱数表」をサイトに組み込むためのソフトウエア開発キット提供や導入支援を行う株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下ラック)と協力して進めます。
参考:スーパー乱数表について(ラックのWebサイトより)
URL:https://www.lac.co.jp/service/product/supermatrix.html

本サービスのリリースに対して、ラックさまよりエンドースメントをいただいております。
[株式会社ラック 代表取締役社長 西本 逸郎さま]
「カード類の印刷・配送や問い合わせ対応をトッパンフォームズさまが担うことで、従前こうした仕組みを持っていなかった機関や企業においてもスーパー乱数表の導入検討が進むと期待でき、サイバー犯罪抑止の観点からも歓迎いたします」

今後の展開

トッパンフォームズは、インターネット利用者とサービス提供者の保護に向けた取り組み加速に協力し、健全なIT社会の実現に寄与します。本サービスは金融機関を中心に拡販し、2017年度に10社への導入を目指します。

以上

※「デジタルハイブリッド」は、トッパン・フォームズ株式会社にて、商標登録出願中です。

※その他記載された製品名等は、各社の登録商標あるいは商標です。

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TOPPANエッジ株式会社

経営企画部広報チーム
本社:東京都港区東新橋1-7-3
TEL:03(6253)5730<代表>

※ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なく変更されることがあります。