環境活動

基本的な考え方

カーボンニュートラルによる脱炭素社会の実現を目指し、中長期計画に掲げた目標達成に向け活動を推進します。
限られた資源を大切にし、有効に活用するとともに、使用量、廃棄量の削減やマテリアルリサイクル率向上に取り組むなど、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。

2020年度の事業活動における環境負荷

事業活動における環境負荷図

*電力使用による発熱量は一律0.00983GJ/kWhで算出しています。

環境パフォーマンス

脱炭素への取り組み

生産事業所における温室効果ガス(GHG)の削減対策は、省エネ設備の導入、温度など設備の適正管理、印刷や印字など生産工程の効率化などによりエネルギー使用量を削減しています。また、小集団改善活動とトップダウンで推進する5S活動を両輪とし、生産効率の向上や損紙低減活動などの推進によりエネルギー使用量削減や省資源化につなげています。

温室効果ガスの排出量は、自社の事業活動だけではなく、サプライチェーン全体を含めて把握し削減策を講じることが必須になっています。トッパンフォームズグループは2013年度からScope1(事業者自らの燃料使用などによる温室効果ガスの直接排出)、Scope2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)に加えScope3(サプライチェーンを含む事業活動によるその他の間接排出)を算定し、環境負荷低減活動を積極的に推進しています。

トッパングループは、産業革命時と比べて気温上昇を2℃未満に抑える「パリ協定」達成のため、トッパングループ全体で立てた温室効果ガス削減目標がSBTの認定を受けました。2019年度から、温室効果ガス削減目標達成に向けた取り組みを開始しました。

  • ※SBT:
    地球の気温上昇を産業革命前の気温と比べて2℃未満に抑えるために、企業が科学的知見に基づく削減シナリオと整合した温室効果ガス削減目標
  • エネルギー使用量・生産高原単位の推移*1
  • CO2排出量・生産高原単位の推移*2
  • Scope3の温室効果ガス排出量*3
    • *1
      電力使用による発熱量は一律0.00983GJ/kWhで算出しています。
    • *2
      CO2排出量は、環境省の「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(平成15年)」に基づき算出しています。
    • *3
      カテゴリー
      • 1:購入した製品・サービス
      • 5:事業者から出る廃棄物
      • 7:雇用者の通勤
      • 9:輸送・配送(下流)
      • 12:販売した製品の廃棄

化学物質リスクの抑制

化学物質管理

安全安心な製品提供のため、トッパンフォームズグループでは、化学物質に関する法令や国内外の規制を基にした「原材料含有化学物質管理基準」を定めています。さらに製品についてはガイドラインも策定し、同基準、ガイドラインによる管理を実施しています。
また、製品の開発段階はもとより、購入する原材料等について定期的な調査を行うなど、化学物資の管理にサプライチェーン全体で取り組んでいます。

  • PRTR法第一種指定化学物質の使用量
  • PRTR法第一種指定化学物質の排出量

生物多様性への取り組み

生物多様性の保全

当社はFSC認証紙・PEFC認証紙を使用した製品・サービスの開発・販売促進による森林保全や、東京都、NPOとの協働による里山保全活動などの取り組みを通じて、生物多様性の保全に努めています。

森林認証制度:FSC®、PEFCについて、それぞれCoC認証を取得

森林認証制度には、森林管理を認証するFM認証(Forest Management 認証)と、加工・流通過程を認証するCoC認証(Chain of Custody認証=管理の連鎖)があります。当社は世界の森林を対象とした森林認証制度であるFSC、PEFCについて、それぞれCoC認証を取得しています。

■FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)
責任ある森林管理のマーク

環境・社会活動に関わる団体、先住民団体、林業に関わる人々、林産物認証機関など、森林管理に関わる利害関係者を代表する組織および個人に開かれた会員制組織

■PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)
持続可能な森林管理の促進

林業に関わる人々、政府、労働組合、環境団体、その他NGOやNPOなど利害関係者の参画に基づき、各国で個別に策定された森林認証制度の審査およびそれら制度間の相互承認を推進する組織

里山の保全

里山の保全活動の様子

東京都八王子市の戸吹緑地保全地域で行われる「東京グリーンシップ・アクション」に賛同しています。毎年、トッパンフォームズセントラルプロダクツ滝山工場にほど近い同緑地で、トッパンフォームズグループの従業員とその家族が倒木や枯れ木の処理、観察路の補修など、里山の保全活動を行っています。

限りある資源の有効活用

トッパンフォームズグループが使用する原材料のうち97%が紙類であり、排出する廃棄物の88%を紙くずが占めています。省資源化の重点施策の一つとして、製造時に発生する紙の廃棄物、「損紙」の削減活動を進めています。
製造部門の担当役員が管轄し、全生産事業所が実施する損紙削減活動は、生産事業所単位、月ごとに進捗管理が行われ、結果は全グループ参加による情報交換会議で報告されます。例えばIoTの活用で印刷時に発生する損紙を極小化するなど、損紙の削減に大きな効果を上げた事例など有効な施策は全国へと水平展開されるなど、年度目標達成に向け全拠点を挙げて推進しています。

廃棄物排出量

  • 2020年度実績
    2020年度の廃棄物排出量(総量)
    2019年度比で6.4%(1,390トン)増加

水の使用状況

生産事業所は水道水や工業用水などを使用しており、主に生活用水、空調冷房機や印刷機の冷却用水に活用しています。滝山工場では350トンの貯留槽に雨水をため、トイレ洗浄水や植栽の散水として利用しています。

※「水」に関する目標値、施策については現在検討中

トッパンフォームズグループは、循環型社会の形成のため、全グループでの省資源活動、分別の徹底、リサイクルパートナー選定など、廃棄物や最終埋立量の削減、水資源の有効利用などに積極的に取り組んでいきます。

  • 廃棄物排出量と生産高原単位の推移
  • 最終埋立量とリサイクル率の推移
  • 水使用量と生産高原単位の推移
    • *4
      海外での廃棄物輸入規制により、リサイクルされていた廃プラスチックの一部が最終埋立に変わったことが要因
    • *5
      海外での廃棄物輸入規制により、海外事業所でリサイクルされていた廃プラスチックの一部が最終埋立に変わったことや、生産事業所統廃合に伴った事業所移転が年度をまたいだことが要因

環境を通じたコミュニケーション

環境活動を通して社内外の幅広いステークホルダーとのコミュニケーションを図っています。

地域とのコミュニケーション

事業所周辺地域の清掃活動

全国の各事業所では、従業員による定期的な事業所周辺の清掃活動や、地域住民や団体との連携による事業所周辺や河川の美化、清掃活動への積極的な参加により、環境保全に努めています。

地域社会との協働

全国名水百選「離宮の水」保存会(トッパンフォームズ関西 大阪桜井工場)

1985年に大阪府内で唯一、環境庁(現・環境省)の「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」。トッパンフォームズ関西 大阪桜井工場は、工場にほど近いこの名水を、後世に継承・保存する団体「離宮の水保存会」に加盟し、定期的に行われる清掃など、保全活動に参加しています。

地域社会との協働についてはこちら

2020年度の環境目標・実績と2021年度環境目標

2020年度環境目標 2020年度実績
2021年度目標 
1.脱炭素社会実現への取り組み(CO2排出量総量の削減)
対2019年度比1.2%削減 対2019年度比6.8%削減 S 対2020年度比1.2%削減
2.化学物質リスクの抑制
原材料の含有化学物質管理基準の遵守 2019年度調査結果の反映および基準見直し A 原材料の含有化学物質管理基準の遵守
3.生物多様性への取り組み
緑地保全地域の保全活動への参加 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため
延期
環境保全活動の積極的推進
4.循環型社会形成への取り組み(廃棄物最終埋立量の削減)
対2019年度比2.0%削減 対2019年度比160%増加 C 対2020年度比60%削減
5.環境コミュニケーションの促進
「統合報告書2020」の発行 「統合報告書2020」の発行 A 「統合報告書2021」の発行
(評価基準)
S:目標を大幅に上回る成果があった 
A:目標をおおむね達成できた
B:積極的に取り組んだが目標達成には至らなかった 
C:取り組みが不十分だった